2009年9月3日(木)〜9月7日(月) しまなみ旅行ひとり旅
 やっと夏休み。

 「レンタサイクル 最長 サイクリング」で検索してヒットしたのが「しまなみ海道
 昨年、スポーク瀬谷店で見たポスターでその名を知り、いつか行ってみたいと思っていた所です。
 
 尾道から今治を結ぶしまなみ海道を自転車で走れるのです。
 尾道は、福山市の鞆の浦在住の姉の家にも近いから姉にも会えるかも。

 日程は、姉の都合も聞いて9月3日から7日に決定。
 行程は次の通り計画しました。
 9/3(木) 21:00 高速バス・メイプルハーバー町田バスセンター出発
 9/4(金) 5:51 福山駅前バス乗り場到着
              福山駅 JR山陽本線糸崎行き乗車
              尾道駅到着

              徒歩5分 尾道港
        7:00 レンタサイクル・ターミナル尾道港 自転車レンタル

             サイクリング 

             今治市サンライズ糸山に宿泊

 9/5(土) サンライズ糸山出発

             サイクリング  

             レンタサイクル・ターミナル尾道港 自転車返却

       16:00 尾道で姉と落ち合う
             尾道観光 新尾道橋ライトアップ

             福山市鞆の浦の姉宅に宿泊

 9/6(日)  鞆の浦観光 姉と
       
         21:57 高速バス・メイプルハーバー福山駅前出発

 9/7(月) 6:58 町田バスセンター到着
     
9月3日(木)21時町田駅発〜4日(金)尾道港着

 午前中出勤して、午後から休暇を取り、旅行前最後の買い物に出かけたりシャワーを浴びたり、最終荷物整理をし、暇をもてあまして落ち着かない気分で出発の時を待ちます。
 そして、19時前、早めに家を出ました。

 町田駅でバスセンターの場所を確認したあと、ヨドバシカメラでUSB Action Camera用のmicroSD2MBを購入し、そのそばのデニーズで食事をしました。

 高速バスは、寝心地良くなかったけれど、なんとか睡眠は取れました。
 
アルバム1
9月4日(金) 快晴 しまなみ海道サイクリング 往路 

 
ルートマップ往路
アルバム2
9月4日(金) 快晴 糸山公園展望台〜今治城 アルバム3
9月5日(土) 快晴 しまなみ海道サイクリング 復路 ルートマップ復路
アルバム4
9月5日(土) 快晴 尾道 アルバム5
9月6日(日) 快晴 鞆の浦 アルバム6
福山駅前のバス停留所から高速バスメープルハーバーに乗って帰ります。
旅後記
 この度の旅は(またオヤジギャグか?)、天気に恵まれアクシデントもなく誰に気を使うこともなく、自由気ままなマイペースの旅を楽しめて最高の旅だったというのが一番の感想です。

尾道から今治までの片道約70kmコース。普段なら日帰りで140kmも可能ですが、レンタサイクルターミナルの営業時間の関係でタイムリミットはあるし、せっかくの旅、のんびり走りたいし 観光もしたいから一泊挟んで往復することにしました。

詳しいパンフレットは自宅や会社周辺の駅や旅行会社にはなく、インターネットで入手可能でしたが、印刷が大変なので、詳しいプランは現地でパンフレットを入手してから検討することにして旅立ちです。
 パンフレットはレンタサイクルターミナルで入手できましたが、それは記念に持って帰るだけで、結局現地では、サイクリングロードの案内板に従いながら地図も見ないでのんびり走り、最後の橋を渡る手前で時間に余裕があると確信したところで、ある意味衝動的に、往路は亀老山展望台、復路は因島水軍城に登ったわけです。

 しまなみ海道は、島から島へ渡る時だけ自転車用コースがあるだけで、あとは島の一般道がサイクリングロードになります。
 そのおかげで、いろんな景色、アップダウンを堪能することができました。それぞれの橋の自転車道入口から橋に着くまでが、なかなかの勾配があって、最近はまっていた峠上りを思わせるようなヒルクライミング気分を味わうことができました。

 いろんな景色・・・それは、青々とした山の緑、湘南の激しく青い海とは違った、深い緑色で穏やかな感じの海、造船の盛んな地域らしい風景、澄んだ青い空に浮かぶ大きくて真っ白な雲・・・等等。
 空に浮かぶ大きく真っ白な雲は、食べた〜いと思ってみたり、あの上に乗って寝転びた〜いと思ってみたり。


 猿じゃないけど高いところに登るのが好きで、時間があるゆえに登った亀老山と水軍城は、行って本当に良かったと思っています。何が良かったのか・・・おそらく、やっぱりしんどい急坂を制覇したことだろうと思います。
 それぞれの橋に上がる坂も良かったけど、それほどしんどい所はなかったので、やはりしんどい思いをして上ったあとの満足感は、何にも代えがたい喜びかもしれません。
 そして、苦しさのあとには必ず絶景や痛快なダウンヒルのご褒美もあるのです。

 お城も好きで、運よく時間もあったので、今治城に行くことができました。お城だから山の上かもしれない、せめて下からでもお城の写真が撮れればいいと思って出かけた今治城は、平地にありました。
 感動したのは、お堀に映ったお城と本当のお城とのツーショットです。
 
 この旅で二日間私をサポートしてくれたクロスバイクのオルビーちゃん。
 14段変速ですが、フロントを重い方のギアにすると、なんとなく重い感じがしたので、最初から最後までフロントは軽い方にしたままで、必殺7段変速活用・・・オルビーで行かねば、行きましょう、行く、行けば、行こうよ、行けよ、行くぜ、てな具合でした。
 それでも、タイヤの径が大きいせいかひとこぎの推進力がアビオスよりあるようで快適でした。

 まいったのは、復路で12時頃、時間があると思ったので、水軍城へ急遽方向変換して見学が終わったら、また元の道に戻って、昼食にご当地の何か美味しいものでも食べようと楽しみにしたいたのに、お店が全然なかったことです。
 幟も何もありません。
 あんまりお腹が空いたので、コンビニでもあればと思ったのですが、それさえもありません。それまではたまにコンビニはあったのに、必要なときに全然ありません。
 水軍城に行ったことが余計空腹感を増幅させたかもしれません。
 あげくには自販機の飲み物で空腹を免れれたくらいです。
 やっとレストランがあったと思えば本日休業。
 ラーメン屋とかお好み屋は、やっと現れたけど、なんか食べる気がしない。
 結局、空腹とたたかいながらフェリー乗り場に着いてしまいました。
 フェリーに乗って前方に立っていると、うしろから声をかけてきたおじさま・・・前日自転車を借りたレンタサイクルのおじさんでした。
 車でこれからレンタサイクルの仕事場に向かうところで、私を見つけて車からわざわざ降りてきて私に声をかけてくれたのです。
 このおじさんも、最初は無愛想な感じでしたが、借りたときに、これから今治まで行ってサンライズ糸山に泊まって翌日戻ってくると言ったらやはり感心してくれて、自分も若い頃から色々スポーツをやってきたという話をされたり、今はゴルフが趣味でそのために退職後もこの仕事をしてるんだということを話されました。
 退職後ということは60歳過ぎてる?その割には若く見えました。
 フェリーでは、親しげに声をかけてくれて私もなぜかとても懐かしい気持ちと安堵感を覚えました。
 「どうだった?」と聞かれて、山と海が同時に楽しめて最高だったことは勿論話したけど、それにしても食べ物屋が全然ありませんね、と思わず泣きつくように言いました。だって、もう3時でっせ。
 フェリーを降りたら、そのすぐ先に「ざこや」て美味しい店があるよと教えてくれました。地元の魚が出るお店。
 船が間もなく対岸に着くので、私は「では、また後ほど。」と言い、おじさんは「ゆっくりしてきて。」と言って車に乗り込みました。
 降りてすぐ、「ざこや」を見つけましたが、外に出てるお品書きを見たら、一人前2,500円くらいでお高い。
 おなかが空きすぎてそんなにいっぱい食べられそうにもありません。
 他を探しましたが、なかなかみつからず、やっとホテルのレストランを見つけました。

 尾道・・・時間があればお寺巡りをするのはとても魅力的です。今回は、時間的にも姉の体力的にも難しく、私も体調が悪いので、ゆっくり階段を昇って展望台で姉とずっとおしゃべり。
 
 姉が住んでいる鞆の浦。歴史が古く、とても魅力的な所。アパートとして使われていた建物が歴史物として復元されたり、石畳が敷かれていたり、狭い範囲にお寺や神社が何軒もあったりで、とても風情のある町並みです。そぞろ歩きするだけで気持ちが癒される気がします。
 
 以上、おおまかなスケジューリングだけで出かけた旅でしたが、時間を持て余すこともなく、足りないこともなく、のんびりだけど刺激もあって、時間的にもジャストな感じでとても充実した旅を満喫することができました。